千木良:このあかずきんちゃんは、顔の表情からしてもかなり「天然」というか、ピュアというか……。赤ちゃんみたいですよね。狼にお花を摘もうと誘われて森の奥へ、奥へと行ってしまうところ、たまりません(笑) 白雪姫もピュアですが、ちょっとキャラクター違いますね。
赤羽:『あかずきん』の方が、「狼と出会ってあっち行ってこっち行って」とすごろくのように自分から動いてる印象がありますね。『しらゆきひめ』はなすがまま、陥れられるまま。
どう描いていこうか考えて、初めは『しらゆきひめ』も、イラストのアウトラインを黒でとっていたのですが、“白雪”という言葉のイメージから離れていくような気がして、やめたんですよね。『あかずきん』は黒で輪郭を描いてるんですが。
千木良:(ハイパー絵本を見ながら)あ、本当だ!『しらゆきひめ』は輪郭の色が場面によって違うんですね。(また見て)この、終わり方が凄いですよね。おきさきさまが鉄のスリッパを履いて……うーん……(見入っている)。火が燃えてるシーンですが、背景が赤くて炎がモザイク模様のようなカラフルな色で、普通と違うんですね。
赤羽:はい。文章のどこをとって絵にしたら、通して読んだときにわかりやすいかなと考えたんです。そうしたら、背景の色を、場面の雰囲気とか、人物の心情で決めたほうがいいかなあ、って。
最初の雪が降ってるシーンはバックが水色で普通なんですが、お妃様が出てくるところは濃いブルー、小人のシーンはピンクっぽい色、ラストの幸せに向かってくところは黄色っぽく、とか。
千木良:へえ。面白い。デザイナーっぽい作り方なんでしょうかね?
赤羽:どうですかね?そうかもしれないですね。基本的に配色を考えるのが好きなので、木なども(幹の模様を)細かく分割して描いてるんです。そうやって、自分の楽しみを作ったという(笑)
大学はデザイン科だったのですが、「ダイヤグラム」という地図とか表をデザインする授業が好きでした。今にして思えば、ですけど。自分で考えた仕組みに従って点とか線を配置するんですけど、現れる図形は予想できない、偶然的なものになる、っていうのが自分の趣向に合っていたというか…。バス停の時刻表を作ったり……卒業制作では、ジャズの譜面を図にしてみました。
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