【ふたりの夢と「裏テーマ」】
千木良:お二人の野望というか夢はなんでしょうか。
ミミィ:まだまだ頭の中にキャラクターがいっぱいいる! ムーミンとか、世界がとっても深いから、ずーっと読んでいても底がない。そのくらいのを描けるといいな。
ミーヤン:芸能プロダクションのタレントさんのようにね、自分が考えるキャラがいっぱいいるから、ちょっとずつみんなを出していけるといいかな。「ひいき」なしで。
千木良:「ひいき」はないんですか?
ミーヤン:でもやっぱり、二人組ものはひいきしちゃう。あとどのお話にも実は裏の意味があって、例えば『クマの赤ちゃん』が出てくるお話を書いてるんです。最近、山から出て来たクマを危ないから射殺した事件が何度かありましたよね? でも、子供の頃から「危ないから殺せ!」って教えてしまうとそれは良くないと思うんです。友だちになって、違いを知れば、わかり合えるかもしれない。
ミミィ:そういうことを直接描くと「うるさいなあ」みたいな感じになっちゃうから、そっとね。
ミーヤン:残酷に考える人と、考えない人がいる。人の痛みも自分の痛みって知っていれば、優しさって自然に芽生えてくる。学習すれば「クマさんかわいそうだよ!」と言えるとおもうなぁ。
千木良:わー、そうですね。『コリゴリゴリタ』にも裏テーマがあるんでしょうか?
ミミィ:あまり「しつけ」的なことを絵本で言い過ぎるのはよくないと思うんです。子供と大人の違いってほとんどないと思うから。
ミーヤン:良い子が悪い子になるときもあるし。ゴリタには裏がない。大人の顔色をうかがったりしない、素直な子だからたまにドジしちゃう。
千木良:そっか。ゴリタは成長するんですね!
ミーヤン:ゴリタはどちらかと言うと要領の悪い、割に合わない子だけど、ドジすることで自分で考えて、理解していく。大人から命令されてただ歯を磨くのとは違うんです。歯が悪くなると困るのは自分だしね。
ミミィ:素直さがあればね、人は変わるし。そのへんがうまく伝わるように見えればいいな、と思います。
千木良:いいお話ですね。きっと伝わると思います。 |