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アンデルセンについて

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アンデルセン生誕200年記念特集
アンデルセンのあんなこと、こんなこと
1805年4月2日に、デンマークのフューン島にあるオーデンセの貧しい靴職人の家に生まれたハンス・クリスチャン・アンデルセン。彼は70歳でその生涯を終えるまでに、150編を越える童話を作りました。その偉業をたたえ「童話の王様」といわれていますが、実は戯曲、詩などの作品も多数残しています。また、手先が器用で切り絵を作ったり、大がつくほどの旅行好き。
お話のイメージだけではわからない、彼の素顔を3つのキーワードからのぞいてみましょう。
アンデルセン生誕200年記念特集

その1 くつ
アンデルセンと靴にはちょっとした関係があります。アンデルセンのお父さんは、靴職人。靴の修理をする父の背中をみて育ったこと。木靴を履いて育ったアンデルセンは、落穂ひろいに出かけて脱げてしまった木靴のおかげで、思わぬ親切を受けたこと。堅信礼(けんしんれい)では、今まで履いたことのない、新しいピカピカの編み上げ靴を履いて、神様になにをお祈りしたのか忘れてしまったこと。童話のなかにも『赤い靴』という作品があります。

その2 はさみ
はさみを使って作り出す「切り絵」。手先の器用なアンデルセンは、切り絵やコラージュを作り出すアーティストでもありました。文章を書くだけではなく、切り絵も表現の手段の一つだったと言われています。アンデルセンの切り絵作品や、はさみはアンデルセン博物館に所蔵されています。

その3 かばん
「旅することは、生きること」という名言を残したアンデルセン。なんと、海外旅行には30回、国内旅行には90回も出かけています。当時の交通事情を考えると、本当に考えられないほどの旅行歴! 新たな場所での出会いを楽しみ、出会った人の家にホームステイをしたともいわれています。旅先での思い出が童話や詩のモチーフになったことも。ちなみに、旅の必需品は、カバンはもちろんですが、なぜかロープだったとか。相当用心深かったのでしょうか?



おもな作品紹介
『みにくいあひるの子』『マッチ売りの少女』『おやゆびひめ』など150編以上もの童話のほかに、コペンハーゲン大学在学中に書き上げた小説『徒歩旅行』、イタリアへの旅行を綴った『即興詩人』も有名です。詩集『幻想とスケッチ』を出版後、酷評されたこともありますが、めげることなく、詩や戯曲も書き続けました。


アンデルセン年表 年表内「◆印」はおはなし絵本クラブで閲覧できる絵本です。
1805年   4月2日、デンマークのフューン島に生まれる。
1821年 16歳 劇場の音楽学校入学。初めての戯曲『森の礼拝堂』(無韻詩)を書く。
1822年 17歳 スラゲルセのラテン語学校に入学。
戯曲「アルフソール」、短編『パルナトーク墓地の亡霊』を書く。
戯曲「ヴィッセンベアの盗賊」が雑誌「竪琴」に掲載。アンデルセンとして名前が印刷されたはじめてのはこれが初めてのもの。
小説『若者の試み』を「William Christian Walter」のペンネームで自費出版。
1826年 21歳 詩『臨終の子』が新聞に掲載。詩人として注目をあびる。
1829年 24歳 最初の紀行文学『徒歩旅行』自費出版。
戯曲『ニコライ塔上の恋』が王立劇場で上演される。
1830年 25歳 詩集『詩人』出版(最初の童話『幽霊』が収録)。
1831年 26歳 詩集『幻想とスケッチ』出版。酷評される。
旅行記『影絵』を出版。
1832年 27歳 自伝『回想記』を書き始める。
詩集『一年の十二月』出版。
1833年 28歳 母の死。
1835年 30歳 小説『即興詩人』出版。
初の童話集「子どものための童話集」第一集出版。
(収録作)『◆火うちばこ』 『小クラウスと大クラウス』 『えんどう豆の上に寝たお姫様(◆えんどうまめの上のおひめさま)』 『◆イーダちゃんの花
「子どものための童話集」第ニ集出版。
(収録作)『◆おやゆびひめ』 『いたずらっこ』『旅の道連れ』
1836年 31歳 小説『O・T』を出版。
戯曲『別離と出会い』発表。
1837年 32歳 「子どものための童話集」第三集出版。
(収録作)『◆人魚姫』 『◆はだかの王さま
1838年 33歳 「子どものための新しい童話集」第一集出版。
(収録作) 『ひなぎく』 『しっかりものの錫の兵隊(◆すずのへいたいさん)』 『◆野の白鳥
1839年 34歳 「子どものための新しい童話集」第二集出版。
(収録作)『パラダイスの園』 『◆空とぶトランク』 『コウノトリ』 『◆絵のない絵本
1842年 37歳 旅行記『一詩人のバザール』出版。この作品は、アンデルセンの旅行記の中では最高傑作といわれる。
「子どものための新しい童話集」第三集を出版。
1843年 38歳 「新童話集」第一巻第一集出版。
(収録作)『◆ナイチンゲール』 『恋人たち』 『◆みにくいあひるの子』ほか
1844年 39歳 「新童話集」第一巻第二集出版。
(収録作)『モミの木』 『雪の女王』
1845年 40歳 「新童話集」第一巻第三集出版。
(収録作)『妖精の丘』 『赤い靴』 『高とび選手』ほか
1846年 41歳 詩集「古い詩、新しい詩」出版。
1847年 42歳 自伝『わが生涯の物語』出版。
「新童話集」第二巻第一集出版。
(収録作)『古い街灯』 『おとなりさん』 『ツック坊や』 『影法師』
1848年 43歳 「新童話集」第二巻第二集出版。
(収録作)『古い家』 『水のしずく』 『◆マッチ売りの女の子』ほか
4作目の小説「二人の男爵夫人」を出版。
1849年 44歳 ヴィルヘルム・ペデンセン挿絵入り豪華版童話全集出版。
1850年 45歳 童話劇「眠りの精のオーレ・ルゲイエ」を書く。
1851年 46歳 詩集「戦時下の祖国に寄せる詩と唄」、旅行記「スウェーデンにて」出版。
1852年 47歳 「物語集」第一集出版。
1853年 48歳 「物語集」第二集出版。
1855年 49歳 自伝『わが生涯の物語』を増補訂正して出版。
デンマーク初の挿絵入り物語集出版。
1857年 53歳 長編小説『生きるか死ぬか』出版。
1863年 58歳 紀行文『スペイン紀行』を出版。
1867年 62歳 オーデンセの名誉市民に選ばれる。
1868年 63歳 『ポルトガル紀行』を出版。
1869年 64歳 『三つの童話と物語』を出版。
1870年 65歳 最後の小説『幸福なペーア』出版。
1875年 70歳 8月4日、永眠。
【参考資料】
『アンデルセン童話全集別巻 アンデルセン-生涯と作品』
E・ブレスドーフ/著 高橋 洋一/訳者(小学館)

『旅するアンデルセン デンマーク紀行』
木村由利子、西森聡/著(求龍堂)

『別冊太陽 童話の王様 アンデルセン』
松居 直/監修(平凡社)




アンデルセンの祖国デンマークについて
デンマーク王国は、スカンジナビア諸国のなかでもっとも南に位置し、緑や湖が多く自然が豊かなところ。おとぎの国とも例えられるほどです。首都はコペンハーゲン、公用語はデンマーク語、通貨単位はクローネ、国の花はマーガレット。美しいコバルトブルーが印象的な陶磁器「ロイヤルコペンハーゲン」、子供たちが大好きな「レゴ」もデンマークのものなのです。


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写真提供:Odense Bys Museer
 
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