第2回
好きなものを声にだして読むって、すてき。
親が子どもに本を読んであげることのすばらしさはどんなところにあるのか。子育ての間、お子さんとたくさん絵本を読んでいらした岸田さんはどう思っていらっしゃるのでしょう。
「子どもが大好きなお母さんの声で、そのお母さんが好きな物語を読んで一緒に体験できるのって、とてもすてきなこと。朗読の仕事をしていてよくわかるんですが、好きな本を読んでる時ってね、その気持ちが必ず声に出てると思うんですよ。聞いてる子どもにもその迫力って伝わるんです。だから絵本を読んであげるにしても、お母さん自身が好きって思う絵本をなんとかして見つけて、そういうものを子どもに読んで聞かせてあげてほしいですね。1時間でもいいから本屋さんの絵本売り場に立ってね、これは、あれはって一生懸命探してみたらどうかしら? それはそれでとてもおもしろいことですし。
私はこういう仕事をしてますけれど、なにも女優じゃなくても、何かを表現したいっていう気持ちはどんな方でも持っていると思うんです。刺繍したり、編物したり、料理したり、ご自分の好きなこと、なんだっていいんですけれど。その自分を表現するもののひとつとして、好きな絵本を選んで子どもに読んであげるお母さんって、増えているんじゃないかしらね。子どもって"これ読んで"って、何度も何度も同じ本を持ってくるでしょ。そんなふうにして繰り返し読んだり、いろんな本を読んだりしていくとお母さん自身も、最初はあまり気がついてなくても、だんだん"これが自分の好きな絵本なんだ"ってわかってくるんじゃないかと思いますね」
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